◆はじめに

新世紀を迎える直前で、慢性骨髄性白血病という病気を患うことになった。
自分が小中学生のころ、”新世紀を迎えるときの自分っていったいどんなふうなのだろう?”なんて考えていたのを思い出すが、まさか、白血病を患っているなんて考えもしなかったことである。

世の中には、ガンを初め、さまざまな病気を患い亡くっていく人は多い。今の世の中、こんなにも医学が進んでいても、老衰なんてのは少ないに違いない。
いつか自分も、「あなたはガンです」なんて言われて、愕然とする日が来るのかもしれないと思っていたが、実際にこの年(33歳)でそんなことを突きつけられるとは・・・。

死への恐怖は、恐らく年齢に関係なく、老人も若者も同じように怖いに違いない。命の重みも当然同じだと思うのだが、どこかで自分を特別扱いしていて、自分はまだ若いし、死ぬわけないという裏づけのないヘンな自信があった。だから、”下手したら近いうちに死ぬかもしれない”なんて恐ろしいことを、そう簡単には受け入れられなかった。

この病気になったことをきっかけに、やってみようと思ったこと。
それは、大したことないが、ホームページの作成。
自分から他人へ発信することなんてないと思っていたが、この病気になり、HPから色々な情報を得ようと躍起になっていた時期に、数多くのHPから白血病に関する情報、闘病記を拝見させていただいた。そこで得られた情報、病気に対する考え方等は、自分にとって大変有意義で、強い気持ちを持てた。
もし、それらの情報が得られていなかったら、今よりもきっと精神的なダメージが大きく、病気に対する考え方も違っていたと思う。
だから、これから不運にもこのような病気になってしまった人が、病状経過のひとつの参考となるような、また気持ちが元気になれるようなHPが作れたらいいなと思う。

2000年11月20日   

 

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