◆日記1(え!?〜告知 ・・・ 平成12年8月22日〜平成13年2月7日)

日付 白血球数

日記 

平成12年
8月22日
  会社の罹り付けの病院で健康診断を受ける。
9月29日 14,200
健康診断の結果、白血球増多で再検査。
電離放射線の検診(たまーに仕事でX線を使うため)では、白血球中の好塩基球が標準より多いという結果だった。(どういう意味・・・?)

仕事中なのに白血病についてインターネットで調べまくる。(仕事してなくてすみません;;)マウスが汗で濡れる。

なになに・・、慢性骨髄性白血病(CML)
白血病全体で10万人に数人の発病率。初期では自覚症状なし。脾臓の腫れ。白血球の顕著な増加。好塩基球の増加。身体の何処かに炎症があれば白血球数は増える。うーん・・・。風邪引いてないし、体調はすこぶる良いしなー。白血病が一番しっくりくるよ。こりゃマジでヤバいんでないかい・・・?

これは白血病だろうと思い、すでにこの時、生きた心地がしなかった。こんな恐怖感は初めてだ。
しかし、まだ分らん。医者に見てもらったら案外笑って済まされるかもしれんし・・・。

 10月2日 16,000 健康診断をしてもらった病院で再検査。
採血とエコー。採血の結果は、すぐに判らないらしい。
白血球数異常以外に、胆嚢に泥がたまっている(胆泥)とのことについても再検査だったので、エコーは当たり前の検査なのだが、オペレーターの人は、なぜか脾臓の大きさを丹念に測っていた。あれっ?
脾臓の腫れは、CMLの著明な症状らしい。が、脾臓の腫れはなかった。
10月13日 18,000 前回の採血の結果(16,000)を知ってちょっと動揺。
その場で再び血液を採取し、簡易試験してもらったが、確実に増えてるな〜。
白血球の増加は胆泥のせいか、何かの間違いと思うことにしていたので、それなりにショックだった。
カミさんは妊娠3ヶ月だし、こんなことに負けている場合ではないのだが、実際どれほど恐ろしい病を患ったのだろうか??

院長先生(専門は血液らしい)から、もしかしたら厄介な病気かもしれないと言われ、H大学病院の紹介状を書いてもらう。

気のせいかもしれないが、最近どんなに寝ても眠く、夜更しがきつい。この病気のせいなのか?それとも、ただの怠け病か?

10月17日 29,600 初の大学病院。車で家を出た。家から近いが渋滞を考慮すると40分はかかる。
病院は混んでいた。こんなに病人いるの〜!!
8:30到着で、11:30くらいにやっと診てもらえた。
マルクやってみないと判らないけど、ほぼ間違い無いなぁ。」とのこと。脾臓は腫れてないけど、CML慢性期の疑い。昼からいきなりマルクとのことで、びびる。

【初マルクの感想】
痛いとは聞いていたが、そのとおりだった。胸に針を刺すのは麻酔が効いているから何てことないが、「引くよー」の後、今までに味わった事の無い妙な激痛を感じた。数秒だったが、またいつかやるのかと思うとゾッっとする。

 10月31日 35,000 初マルクの結果、ほぼCMLとのこと。だが、これでもCML確定ではないから治療には入れないらしい。
2週間後に判明する染色体検査で、フィラデルフィア(Ph)染色体が見つかったら確定とのこと。
でも、99.9%決まりということだ。
仕方ない・・・。第1選択肢は、兄弟間での骨髄移植なわけで、実家や兄に連絡しないわけにはいかない。
この作業が一番滅入る。なんて言おうかな・・・。
 11月3日 実家に帰る。病気のことについては、電話で十分に説明しておいたが、もう一度、はじめから説明。
兄は旅行中という事で、兄の奥さんと2歳の姪が来ていた。
HLA型が一致さえすれば、兄弟間の移植が治療の第1選択肢である旨を兄に直接伝えておきたかったが、仕方ないな。
 11月13日   両親が千葉から出てきた。明日、染色体の検査結果が判るからである。で、法善寺横丁で両親と妻の4人でフグ料理を食べに行った。久しぶりの贅沢。タダ(親もち)だと余計に美味い。
11月14日  42,400 染色体検査の結果、検体数20個中20個にPh染色体発見。
あっけない告知を受けた。もう、ショックも何もなかった。
これで、正真正銘のCML患者となった。あー、すっきり。 でも嬉しいはずはない・・・。
後は、この病気と上手くやっていくのみだな。

確定したと言う事で、今日からやっと治療に入った。
まず、4万を超えている白血球数を下げるため、ハイドレア500mgを3回/日。それと、尿酸値を下げる薬(ザイロリック)を1錠/日。
最近の尿酸値の上昇はビールの飲みすぎのせいとばかり思っていたが、この病気の症状だそうである。
白血球数を下げないと自分のHLA検査ができないらしい。それに、インターフェロン投与となる場合は、白血球数が多いと副作用が出やすくなるらしい。

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